こぼんちゃん日記5

【こぼん】全国日蓮宗青年会では毎年結集(けつじゅう)を行う。昨年は山梨県身延山で本年は大阪での結集が開催された。池田市本養寺ご住職 難波宏正上人による講演「立正安國管見〜理念と実践〜』を拝聴。『勝手な解釈で法華経を伝えていないか』の問いにハッとさせられ言い返す言葉も見当たらない。確かに多くの場面でお釈迦様の本意ではない都合の良い伝え方をしていたように思う。
 近年は個人の幸せを重視し他の幸福は無視する傾向にある。しかもその傾向が加速しているようにさえ感じる。個々の幸福の集合体が全体を包む考え方がある。一方、全体の幸福があり個の幸福があるとの考え方もある。日蓮聖人の世界観は後者。古くから『僧侶に一人前はない』と良く言うがそれにしても今、目の前にはすべき事が山積み。近年特に行動ばかりで足下を見つめなおす事を怠っていた。法華経を通じて学ぶ事は今後も甚だ多し。
5.21 大阪結集 講演様子
【青年会】日蓮宗名古屋青年会では毎年夏に『青少年と青年僧の集い』と称し小学1年生から中学3年生を対象に夏のキャンプ開催。今回は昨年と同じ岐阜県関市洞戸『泰山苑』にて2泊3日を共にする。昨年と同じ開催地のため昨年日程にアレンジを加えるべくキャンプ地へと下見に向かった。初日の昼食の場所をという事で美濃市小倉公園(写真)に行ってみると見晴らしも良く心地よい。おまけに小さな動物園もあった。さて今年の内容は火おこし・空き缶を使っての炊飯・和紙の紙すき・石けん作りなどを予定。もちろん自然の中で我々青年僧が命の大切さなどを伝え、それぞれが語り合い・心を通わせる事ができるようにと環境を整えたい。『今年も来たよ!』の声に万全の体制でお迎えできるよう準備を進める。☆宗派関わらず対象年齢であればどなたでもご参加頂けます。興味がある方はお気軽にお尋ね下さい。
5.14 青年会キャンプ下見
【こぼん】出会いは人だけにあらず。好天の下、弥富市方面へ月回向の為、田舎道へ車を走らせる。広がった田んぼ道をかすかに動く生き物にスピードを和らげた。眼に飛び込んだのが小さな亀だと気付きするりとかわす。このあたりではひかれた亀をよく目にする。その度に合掌『南無妙法蓮華経』と唱える。バックミラーの先には車が見えた。瞬時に車を停めて亀に近寄り手にする。ひとまず無傷の様子にホッと胸を撫で下ろした。月回向を終えると早速、ホームセンターに車を走らせ飼育セットを購入。名前を『かめちき』と命名。さて亀というと思い出すのが法華経の『盲亀浮木(もうきふぼく)』。日蓮大聖人は「なかなか得ることの出来ない人間としての生を受け、なかなか巡り会うことのできない法華経に出会うことができたのは、一眼の亀が穴の空いた浮木に出会うようなものである。」とおっしゃている。法華経に出会えた事に改めて感謝。
5.9 出会い難し法華経をみつめなおす
【こぼん】新年の年中行事『新春初祈祷会』でお説教をして頂いている名古屋市 名東区 本成寺さま(天野 行淳住職)にて『心の調べと説法の集い』が好天の下、開催された。本成寺さまは20年前に東区より名東区に移転した寺院で、地元の方との交流・結縁の場となるよう企画された。
さて私はその中で雅楽(篳篥ひちりき)を担当し越天楽を奏で、最後にさくらを歌唱と共に演奏した。雅楽が終わると地元コーラスグループ『フォレスト』によるコーラスが始まる。天気も晴天で心地よく気が付くとリズムを刻み一緒に口ずさんでいた。その後に写真の和太鼓演奏。なにしろ参加者がカッコいい。結びに住職自ら高座に登りお説教が始まると遠慮がちに笑って聞いていた方もいつの間にやら天野住職の世界に包まれていた。
4.30 『心の調べと説法の集い』
【こぼん】日蓮大聖人32歳の建長5年(1253)4月28日、千葉県清澄寺にて始めてお題目「南無妙法蓮華経」とお唱えになられた。このことを日蓮宗では「立教開宗」と言う。
 立教開宗より755年。本年も唱題行脚(お題目「南無妙法蓮華経」を唱え、団扇太鼓を打ちながら行脚する事)をおこなった。9時40分円乗寺銅像(清澄寺旭が森銅像複製)前にてお自我偈を一読後一路 東区本覚寺さま(約15キロ)へと向かった。お祖師様は32歳の時に立教開宗。現在、私も32歳。法華経に出会いお題目をお伝え頂いたお祖師様への報恩感謝の行脚となる。お祖師様はただ一心に「南無妙法蓮華経」のお題目を伝えとするご生涯。私ひとりの力ではなんともならんとわかっていながらもお祖師様の念願を体し撃鼓、お題目を口にする。
4.28 清澄寺旭が森複製の銅像前より行脚
 毎年の唱題行脚では必ず出会いがある。今回は行脚途中、本陣駅前で信号待ちをしていると前に幼児を乗せたお母さんが自転車より降りるとバランスを悪くし傾いた。お母さんの助けて!の言葉と同時に自転車を支えていた。お母さんもこんな格好した人に助けられびっくりした様子。「何をされているんですか?」の質問に答えまた歩み始める。途中 西区 妙見寺さまで3分程歩みを止め小休止。今度は左写真の名古屋城 加藤清正公の銅像前で一読。太鼓の音を聞き御婦人方が近寄ってみえたので写真をお願いした。日蓮宗と加藤清正公の繋がりをお話しお別れの時に御婦人が「御修行は止めて今ちょうど見頃の藤棚を観に行くといいよ」と勧める。一瞬迷ったものの寄り道はせず本覚寺さまへと向かった。左写真までは天気が良かったがその後、段々と雲行きが怪しくなっていった。本覚寺さま本堂が見えた頃ポンッと天台傘に雨があたった。その後土砂降りになったのだが、寄り道をして藤棚を観に行っていたら...。本覚寺さまのでの「立教開宗会」での読経中にお祖師様であったならば御婦人方のご好意をお聞きになりどのように選択なさったのであろうと思いを巡らしてた。
4.28 清正公銅像前
【こぼん日記】昨年に引き続き本年も国府宮神社 春の御献茶式にお招きを頂いた。献茶とは、崇敬の心をもって、神仏や御霊にお茶をお供えする儀式です。また供茶とは、佛前にお茶を献じることを言い、普通のお茶は、抹茶の上へお湯を入れ茶筅でかきまぜるのですが、供茶は、お湯の上へ抹茶を落としただけの茶筅を用いないお茶との事。日蓮宗 総本山 身延山では10月23日に千玄室大宗匠奉仕により濃茶・薄茶の二碗を謹点し、祖師日蓮聖人へ捧げられている。さて昨年からの無作法は相変わらず。そんな私に優しく声をかけて下さる御婦人方に感謝。私もHPをきっかけに初めて参拝なされる方の気持ちになってまず不安や緊張を和らげる大切さを学んだ。思い返すと写真は玄関だが昨年はこの奥に一歩踏み出せなかった。一般の方にとってはお寺の玄関も同じであろう。これからはより相手の立場に立ってお迎えできるようにしていきたい。
4.25 献茶式(国府宮)
【写経会】本年2回目の写経会が行われた。今回はこぼんも参加してみた。書き始めて20分程した頃 本堂の外で人の気配を感じ扉を開けると以前に参拝頂いた若い二人が立っていた。このホームページを通じて参拝頂いた方の顔をみるとその時の情景が甦り、不思議と笑みが溢れる。途中で筆を置き座敷に招き入れお話を聞くと、以前よりも状況が良くなっていた。ありがたいことに前回、話をした事が参考になったそうである。佛さまの教えによっていろいろな見方が変わり景色も変わって見え明るくなる。
 今までにご縁あり参拝になった方、是非お気軽に参拝なさって下さい。お待ちしております!さて、その後居残りで自我偈を書き上げ『安産祈願』の結願法要を行った。8月出産予定の子供の為にお父さんいつも祈ってます!!
4.22 写経会(本年2回目)
【こぼん日記】中区妙善寺にて第2回寺子屋が行われた。こちら妙善寺さまは通称『七面さま』で親しまれていて道行く人が気軽に寄れるお寺。七面さまは『七面大明神』を指し、まさに今この時代『末法の時代に法華経を修行し南無妙法蓮華経のお題目を唱える者を守護し、その苦しみを除き心の安らぎと満足を与えます』と宣言さなれた善神である。さて今回は前半だけおじゃまし、後半は月回向に出向いてしまったので前半の様子を紹介。数ある写真の中でこの写真を掲載したのは本堂を背に僧侶がちょこんと腰掛け、子供たちが囲う様子なんとも懐かしい。このあとこちらの若上人より『七面さま』のお話と『思いやりの』話があった。はじめの挨拶で『しちめんさまって知ってますか?』と若上人。すると子供たちの中から『きしめんなら知ってるよ』と返答。いっきに堂内が和んだ。これぞ名古屋人である。きっと別の地域ならばこんな返答はないはず。この後、みんなでお参りをしたのだが目を真ん丸にしてお願いする姿に私も思わず合掌。
4.15 第2回寺子屋 於 妙善寺
【円乗寺 永代経】円乗寺年中行事の永代経法要が行われた。法要前には銅像前にて報恩唱題行を行う。我々はお願いするばかりで普段の生活の中で功徳を積む事を忘れがち。銀行にお金を納めなければお金は引き出す事ができない。今回も引き出す為の唱題行ではなく功徳を積む報恩の唱題行である。雨の日も風の日も雪の日も常に我々を見守って下さっている大聖人。太鼓を打つ手にも自然と力が入る。有り難い事に今回は団扇太鼓がみんなの手に渡らないぐらい多くの方が太鼓の音を共にした。
4.14 日蓮聖人銅像前にて報恩唱題行
【こぼん】前回こぼんの続きで披露宴余興編。曲はサザンオールスターズの『Dirty Old Man』。余興の練習はまず曲決めから始まり、6曲の候補からこの曲に決まった。振り付けは余興中心人物が自ら考えビデオに納め配信される。大学卒業後、それぞれが各地方に散らばった為、当日まで全員が揃って練習する事はない。私自身も送られてきた映像を繰り返し観て踊る日々。今回は余興する側となり改めて大変さ・仲間の有り難さとまとまりを肌で感じた。
4.7 披露宴にて余興
団体戦の前後には必ずおこなって来たのが円陣。苦しい接戦を勝ち抜いたあとの、この円陣で顔を地面に向けたとき目から感動の涙を流した頃の思い出が甦る。大学の講義の中で覚えている言葉がある『悲しみの涙を流す人生より喜びの涙を流す人生』。それ以来悲しみの涙・悔し涙は思い返すと未だ落ちず。一方、嬉し涙・感動の涙はどれぐらい流したであろうか。今回も披露宴最後の新郎謝辞で新郎の涙キラリ。思わず私も涙がポロリ。新郎もこれからお寺での生活が始まる。大学時代同様、良きライバルとして切磋琢磨し布教に勤めたい。
4.7 最後の〆は円陣でエールを贈る
【こぼん】大学時代の4年間、体育会硬式庭球部で苦楽を共にした渡邉 寛明上人の結婚披露宴に出席した。前日に富士市安立寺さまにて挙式。翌日、東京新宿での披露宴と続き準備も含め富士市と東京の行き来で大忙しであったと聞く。これからは富士市安立寺の後継者として寺門繁栄に尽力すると誓う。右写真は大本山重須本門寺より重須孝行太鼓保存会(十数名)が激しく力強いお祝いの太鼓を披露した。写真が小さくわかりづらいがほぼ全員女性でしかも10代である。そんな方々が最後に太鼓に合わせ澄んだ声で「南無妙法蓮華経」とお唱えする。思わず感動し鳥肌が立つ。さて、こぼんの披露宴でも大トリであったのが立正大学体育会硬式庭球部同期の余興。当日までに随分と準備をし臨んだがその結果はいかに....。余興写真は次回こぼん日記にて掲載予定。
4.7 披露宴にて重須孝行太鼓
【青年会】以前よりお伝えしてきたチャリティーイベントが行われた。ボランティアスタッフの協力もありバルーンアートも大盛況。すぐ隣の輪投げと共に親子揃って笑顔が溢れた。そうかと思うと地雷除去体験ブースでは真剣な眼差しで地雷探知機を手にする。一方本堂では平和を祈り折り鶴を作成して頂き、地雷についての講演会・祈りの法要へと続く。思い返すと地雷がなくなる事を祈ることから始まり街頭活動などの行動に移った。
3.31 チャリティーベント
行動してみるとまた祈りへと帰着する。そしてまた祈りから行動へと.....。振り返ると地雷除去に関わるうちにいろいろな出会いがあった。出会った人はみな目が輝いていた。決してあきらめていないからであろう。私自身は法華経を伝えるとき・お題目を勧めるときに目の輝きは放たれているのであろうかとふと心配になる今日この頃である。『目は口ほどにモノを言う』というが、私の目は何を語るのか。
4.1 中日新聞 朝刊 市民版 掲載
【青年会活動】日蓮宗名古屋青年会では昨年より街頭などで『地雷をなくそう!!』と呼びかけたり、携帯Webを作成し現状を伝えたりと、地雷除去支援活動に取り組んできた。そして今週末31日(土)にチャリティーイベントを開催する運びとなった。まずイベントでは子供たちを対象に地雷除去体験コーナーを設け、その他ではマジックショー・バルーンアートなどのイベントも盛りだくさん。こぼんはこのバルーンアート担当で長い風船をふくらましてはひねり『バンッ!!』とわれてしまい未だ練習中。風船がわれる度に心臓が『ドキッ!!』とするのだが、地雷で被爆した瞬間の衝撃の恐ろしさ・手足をもぎ取る破壊力を考えるとはやり一早く地雷がこの世からなくなるよう世界中の人々が手を取り合うことを願うばかりである。お子様連れの方には是非御両親にもバルーンアートに挑戦して頂こうかと考えている。また飲食ブースで携帯Webよりこちらのページをみせるとポップコーンが無料になります。是非ご来場下さい!
3.27 バルーンアート練習風景
【こぼん日記】青年会四十周年記念事業として地雷除去支援活動を続け約半年経った頃、他宗派の熱田区 浄土宗 想念寺様からメールを頂いた。地雷除去支援活動を『グゥーとモーニング』という新聞の折り込みチラシを通じてより多くの方に活動内容・チャリティーイベントを伝えてみてはどうかという提案を頂いた。『グゥーとモーニング』というチラシは有限会社 ゼロ様(印刷会社)による発行(毎月)で心安まる神社・寺院の紹介に力を注いでいらっしゃる。ありがたいことに掲載費は無料で、身近にある寺社に目を向けてもらい、より良い地域にしたいという思いから発行に至っていると聞く。発行紹介頂いたゼロさま・想念寺様のご縁を大切にしこれからも精進精進。『お米』は『八十八』の手間がかかり我々は初めて口にする事ができると言われる。『こめ』はその『八十八』という漢字が変じて『米』となったそうである。『精進』の『精』は『米』に『青』と書く。それでもまだまだ青いから進まなければならない。尻が青いと言われぬようになるのはいつのことやら。
3.17 グゥーとモーニング掲載
【こぼん日記】子供の頃は春の訪れが待ち遠しかったが、近年は花粉症に悩まされ、これから始まるお花見もとても楽しめる状況ではない。運転中もマスクをし、月回向などから帰宅する度に目の洗浄・鼻うがいをする。そんな日が続いていたが今日は調子が良い。と思っていたら先程、千音寺では雪がチラついた。なるほど花粉が飛散しないはずである。花粉症が発症してからこの季節の月回向先でお話はどうしても花粉の話になり、大体家族に1人は花粉症に悩む方がいる。同じ苦しみと悩みをもっている者同士の会話は非常に弾むもので普段は奥に引っ込んでる高校生・大学生であってもその話となると自然と距離が縮まり打ち解けることができる。最近はそんな話のきっかけを与えてくれた花粉にできるだけ感謝するようにしている。
 さて右写真は戌の日にこぼんの妻の腹帯安産祈願をした時の写真。犬(戌)は、多産でありながらお産が極めて軽い。それにちなんで妊娠5か月目の戌(いぬ)の日に、安産を願って腹帯を巻いて祝う習わしがある。安産祈願をするうちに、赤ちゃんに恵まれた事に自然と感謝できる。世の中には胎内に命の種を芽吹かせながら生まれる事なく日の目をみない子も多い。読経をしていると改めて自分自身が今こうして息をし心臓をドクドクさせている事に感謝する。それが当たり前になっていた自分。命ある事のありがたさを戌の日に再び教わった。
3.5 戌の日 腹帯安産祈願
【こぼんちゃん日記】今日はおひなさま(桃の節句)。以前に安産祈願された方が無事に出産され御礼言上のお寺参りをなされました。赤ちゃんは祝い着を身に纏い心地良さそうに抱かれていたのが印象的。お姉ちゃんも今日はなんとなく自分が主役ではないのがわかっている様子だった。願いが叶うと有頂天になり忘れがちなのがお礼参り。今日は無事出産を私も一緒に喜んだ後、三十番神堂にて発育増進 智慧 福徳などを祈願、また会える日がとても楽しみ。
 さて青年会では年2回、子供向け機関紙『ほとけの子通信』を発行している。第9号は「譲り合いの心」というテーマでエレベーターに急いで乗り込み、降りる人とぶつかってしまい「先生になぜぶつかったかわかるかい?」という問いから始まる。主人公のさとる君は果たして悟る事ができるのか!是非ご覧下さい。
3.3 御礼言上・寺参り
【こぼん日記】安住山 圓乗寺では円乗寺新聞を年に3回発行する。その度に新聞の題字『あんじゅう』を小学生を対象に募っている。月回向の際いつも素敵な笑顔で迎えてくれる本田 万里加さん(小5)に依頼しようとドアを叩くと残念ながら丁度お習字の稽古に出かけていた為、本田さん宅で帰宅を待つ事に。帰宅し早速右写真をお願いしたところ快諾。万里加さんは以前に青年会の夏のキャンプにも参加頂いている。書き上がった題字は円乗寺新聞7号『永代経号』に掲載。
 ちなみにお兄さんの本田 詠人くんは天才ピアニストとして「スーパーJチャンネル」「特ダネ」「ニュースワイド」に出演。ラジオ番組多数・雑誌などでも紙面を賑わす高校生。現在はクラッシックを田島三保子氏に師事 JAZZをケイコ・リーの伴奏者 ダニー・シュエッケンディック氏に師事との事。思い返せば小学生の頃にこぼんの企画『テニス道場』にも2回参加。汗を流しながらテニスボールを追っかける詠人くん姿がなんとも懐かしい。
2.27 円乗寺新聞題字『あんじゅう』
【こぼん日記】最近の若き人は型から入る人が多いという。過去を振り返ってみると私もその一人かもしれない。近年 当山では初心者向けの写経会を催すようになった。初心者向けだからと難しい作法は省略して行っていたら意外と本来の作法のもと行いたいという声が多かった為、含香(がんこう)を購入した。含香と言う言葉を初めて聞く・知らなかった方も多いのではなかろうか。含香とは口に含むお香で『丁字(ちょうじ)』の乾燥した茎でどちらかといえば香辛料(クローブ)として目にする方が一般的である。両手には塗香を塗り込み含香を口にし心身を浄め筆をもつ。一般的には写経と言えば『般若心経』を想像されるのが残念。確かに文字数は262文字と程よいのかもしれないが、当山では『如来寿量品第十六』(自我偈)510文字を写経する。『般若心経』を書き慣れた方は是非とも自我偈の写経を願いたい。ここでは言葉足らずだが写経会参加でありがたさを感じとって頂けるはず。
2.21 写経用に含香(がんこう)を購入
左・塗香 右・含香
【こぼん日記】千種区名東区松延寺修徒 勅使河原上人が日蓮宗加行所での寒百日の荒行を成し遂げ、自坊の御宝前で成満奉告と御礼言上をした。結びに師匠である住職と檀信徒に向けて涙で声を詰まらせながら謝辞を述べた。自分自身の初行成満を思い返すと『大変』な思いをし足を引きずり帰山式を迎えたのが平成11年2月12日。私にとっては大きな好転機の日でもあった。あれ以来『大変』な思いをする事が苦ではなくなった。『大変』という字は『大きく変わる』と書く。『大変』な思いをしてやりきった結果、良き方向に大きく変わる事ができるように思う。時々『変わりたい』という言葉を耳にするが楽して変れるものでもないし変わったとしても長く続くものではない。上流の石は角張っているが下流に進むにつれ角を丸くする。人も真ん丸で生まれ次第に角張りまた世間に揉まれ真ん丸になっていく。まわりを見渡すと丸くなった人にはそれぞれ丸くなる理由がそこにはあったのであろう。
2.10 勅使河原 日祥上人 帰山奉告式
【こぼん日記】100日間に及ぶ大荒行の成満を祝う、日蓮宗加行所成満会まで残すところ5日となった。本年度は名古屋より4名の行僧が入行している為、無事 成満を心より願う。きっとご家族・檀信徒の方は帰山を今か今かと待ち焦がれていることであろう。私も同じくその一人。本日は瑞穂区雁道商店街の伊勢屋さんにてお祝いの清酒を購入。こちら伊勢屋さんでは店内のサーマルタンクより汲み、栓をした後にこちらの要望に応じた言葉を店主がその場で書き入れてくれる。
2.5 伊勢屋さんにて成満清酒
このオリジナルラベルの存在を知ったのは、私の披露宴二次会の際にテニスサークルの仲間から芋焼酎(写真中央)を頂いたのがきっかけ。今回の成満に合わせそれぞれ4名の日号(日蓮聖人の『日』を頂き弟子となった証)を成満の字の下に書き加えて頂いた。そのオリジナルラベル清酒を手に帰宅し早速、現在練習中の風呂敷ラッピングに挑戦。一升瓶もふろしきにカッコ良く包むとかなり粋な感じにもなり、紙袋なども使わないためエコにもなる。これからはいろいろな物を風呂敷で粋に包む練習を重ね講習会などにも参加してみたい。今後 円乗寺でもふろしき講習会が開ける様にと想いを膨らませる今日この頃。
2.5 ふろしきラッピングに挑戦
【こぼん日記】ボランティアで『寺子屋』に参加。午前中 熱田区 栄立寺さま本堂は子供たちの甲高く元気なお題目の声が響き渡り、餅つきでは笑い声が溢れた。こぼんの出番はお守りづくりの説明。写真をみて気が付いたが誰も私の方に注目していない。『寺子屋』と題した今回の集いには60名の子供たちの参加があった。さて『寺子屋』を改めて辞書で引くと『江戸時代の庶民の教育施設。僧侶・武士・神官・医者などが師となり、読み・書き・そろばんを教えた。明治以後、義務教育の普及によって消滅』とある。消滅と記されていることに驚愕したが、今回集まった僧侶・子供たちの目をみる限りその火種は『寺子屋平成版』となって燻り始めたようである。次回は中区休玄寺さまにて6月に行う予定との事。またこの日記で紹介し参加を呼びかけたい。
1.27 栄立寺 休玄寺 妙住寺 妙善寺 合同『寺子屋』
【新年写経会】好評の為、昨年に引き続き新年写経会を行った。今年は昨年を上回り18名の方が参加。男女比は男性3人 女性15名と女性の数が大きく上回る。確かに今、お寺での写経が女性に小さなブームを起こしていると耳にする。18名中14名が初めての参拝者という事で私もワクワクドキドキ。写経後には話に花が咲き気が付くと辺りがいつのまにか暗くなった程。印象的であった言葉は参加者みんなが口を揃えて『写経するお経の内容を詳しく教えてもらってから筆を執りたかった』との言葉で、写経の説明はしたものの、時間の都合もあり『如来寿量品』の解説を怠ってしまったのは後になって反省と後悔。それでもなんだかこれほどお経に興味を持つ人が多くいらっしゃるを改めて知り未来は明るく感じた。
 写経会参加者の皆様ご苦労様でした。そしてご参加頂きありがとうございました。次回は6月を予定しております。ご質問などありましたら気兼ねなくお尋ね下さい。
1.21 新年写経会
【青年会】本日は青年会寒修行で千種区 蓮勝寺さまより平和公園を唱題行脚した。二十四節気で本日は大寒。大寒とはいうものの天候もよかったせいか気がつくと汗ばむぐらいで行脚日和。明日は当山 新年写経会。私もゆっくりと写経し1年をスタートしたい。
1.20 寒修行で平和公園 唱題行脚
右写真は蓮勝寺修徒(犬飼 盛勝上人)の弟さんが店長の『Eighty-Seven』というCafe。お店の名前は鼻(87)が大きい事から由来する。珈琲Cupも自身で選ぶ事ができCupを手に取り、目で楽しみ 鼻で香り 舌で味わう。そして大きな鼻の店長さんと会話も弾む。お店は地下鉄東山線 覚王山駅2番出口横。
『Eighty-Seven』 覚王山
【こぼん日記】
阪神大震災から12年となる17日、神戸市中央区の東遊園地では、震災死者と震災が遠因となった死者の人数にちなむ6610本の竹灯ろうが「1・17」の文字を浮かび上がらせ、午前5時46分に全員で黙祷した。思い返すと12年前はまだ学生。行動を起こす事もできず東京の地にいて恥ずかしながらテレビからの映像にただ驚愕するばかりであった。そんな私に『阪神淡路大震災十三回忌慰霊行脚』の機会を頂いた。黙祷後、献灯をするのだが雨天の為なかなか火が灯らない。とはいうもののきっと数十秒程度であったのであろうが様々な事が頭をよぎる。
1.17 阪神淡路大震災十三回忌
12年前何も出来ずにいた自分。今回早朝より黙祷し献灯するもまだ自分自身の不甲斐なさを痛感。想い半ばで突然にこの世を去った人々に黙祷だけで本当にいいのであろうかという疑問符もつく。我々日蓮宗僧侶は『南無妙法蓮華経』のお題目で慰霊せねばならないと強く感じた。その後雨降る中全国より参集した青年僧は追善供養と共に改めて命の大切さを伝えるべく唱題行脚を行った。
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