愛知県内のミャンマー人の団体が、神田真秋県知事あてに、僧侶や民衆に対する武力鎮圧が続くミャンマーの現状への理解と支援を求める趣旨の要望書を提出しようとしたところ、愛知県が文書の受け取りを拒んでいたことが28日、分かった。
 県県民総務課などによると、在日ミャンマー人を支援している僧侶、馬島浄圭さん(53)=名古屋市中川区=が同日午後、同課に「来月1日に知事あての要望書を提出したい」と申し出た。同課は、国際課などと協議したうえ、同日夕、「受け取れない」と回答。馬島さんは再度、受け取りを要請したが、県側は拒否した。
 同課は「文書を受け取れば責任ある対応が求められるが、県が答えを出すべき問題ではない」としているが、ミャンマー人の男性(41)=同県小牧市=は「我々も県税を納める県民の一員。知事は我々の声に耳を傾けるべきだ」と憤っていた。
 軍政によるデモの武力鎮圧を受け、愛知県内のミャンマー人も抗議行動を続けており、29日正午からは、名古屋市中区栄で、約10人が42時間のハンガーストライキを行う。